住職と話していたまさおが、お念仏の称え方について尋ねました。
なあ。
なんだよ。
お念仏って、どう称えるん? 称え方とかあるん?
称え方?
声の大きさとか、ゆっくり言うとか。何回とか。
お念仏検定一級でも受けるんか?(笑)。
いや、ちゃんとしたやり方があるんかなと思って(笑)。
大きな声でも小さな声でもいいし、ゆっくりでも普通でもいい。一声でも何声でもいい。
イントネーションは?
そこまで採点されん(笑)。
場所は? 仏壇の前じゃないとダメ?
ご本尊の前では合掌礼拝してお念仏を称えるってのが大切な作法だけど、お念仏そのものは仏壇の前でしか称えられないわけじゃない。
車の中でも?
いいよ。
風呂でも?
いいよ(笑)。
トイレでも?
好きにせい(笑)。
あと、ありがたい気持ちで称えんといけん?
無理に「ありがたい気持ち」を作る必要もない。
じゃあ、何も考えず適当に言ってもいい?
いや、別に適当に称えろって言うとるわけじゃない(笑)。
じゃあ、どういうこと?
オマエが「ああしないと」とか「適当でもいいのか?」とか、あれこれ考える必要すらないってこと。
でも、ちゃんと称えんと意味がないような気がするんよ。
お念仏って、オマエが上手に称えて阿弥陀さまに届けるものじゃないんよ。
どういうこと?
阿弥陀さまのご本願が、このオレに届いてくださっている。そのお姿が「南無阿弥陀仏」というお念仏なんよ。
…はあ、よく分からんけど(笑)。
だから、そもそも自分の出来具合の心配なんかいらないの。
…はあ。で、結局どう称えたらええん?(笑)
だから、最初に言うたじゃろ!(笑)大きな声でも、小さな声でも。ゆっくりでも、普通でも。一声でも、何声でも。
「南無阿弥陀仏は、何回称えればいいですか?」
「声の大きさや速さに決まりはありますか?」
そんな質問をいただくことがあります。
ご本尊の前で合掌礼拝し、お念仏を称えるお作法はありますが、声の大きさや速さ、回数によって阿弥陀如来の救いが決まるわけではありません。
また、「ありがたい気持ちにならなければ」と、自分の心を整えてから称える必要があるわけでもありません。
阿弥陀如来のご本願が、この私に届いてくださっている。そのお姿が「南無阿弥陀仏」というお念仏です。
だから、称え方の出来具合を採点する必要はありません。
大きな声でも、小さな声でも。ゆっくりでも、普通でも。一声でも、何声でも。
どうぞ、そのままお念仏申してください。
